おはようございます。昨日も素晴らしい先生方と楽しい時間を過ごせて幸せな院長です。

突然ですが、人は一人では生きていけませんよね。

いまの私は関わりのある人達・物・自然界、すべてがお手伝いしてくれているおかげだと思っています。

今日はそんな大切な事を思い出させてくれる内容です。

今週も大笑いしてユルユルな体で過ごしましょう。

「人の心に灯をともす」

【おかげさまの心】

ノートルダム清心学園理事長、渡辺和子氏の心に響く言葉より…

小さなお子さんの手を引いて、一人のお母さまが水道工事の現場の傍(そば)を通りかかりました。

暑い夏の昼下がりのことでした。

お母さまは坊やに向かって、

「おじさんたちが、汗を流して働いてくださるから、坊やは、おいしいお水が飲めるのよ。ありがとうと言いましょうね」

と話してやりました。

やがて、もう一人同じように幼い子の手を引いて、別の母親が通りかかりました。

「坊や、坊やもいまから一生懸命にお勉強しないと、こういうお仕事をするようになりますよ」

と言ったというのです。

同じ仕事に対して、こうも違った考えがもてるものでしょうか。

最初の母親は、この日、子どもの心に労働に対しての尊敬と感謝の気持ちを育てました。

二番目の母親は、(手をよごす仕事、汗まみれの労働)に対しての、恐ろしいまでに誤った差別観念を、この日、我が子に植えつけたことになります。

私たちがいま、子どもと一緒にこの場にいたとしたら、どんな会話を交わすことでしょうか。

会話以上に大切なのは、どんな思いを抱いて、働いている人たちの傍を通るかということなのです。

人は、自分がもっていないものを、相手に与えることは出来ません。

感謝の気持ちを子どもたちの心の中に育てたいならば、まず親がふだんから「ありがとう」という言葉を生活の中で発していることが大切なのです。

近頃の学生たちで気になることの一つは、いわゆる〈枕詞(まくらことば)〉のようなものを習ってきていないということです。

例えば、「お元気ですか」と尋ねると、「はい、元気です」という答えは返ってきても、「おかげさまで元気です」という返事のできる学生が、以前と比べて少なくなりました。

遅刻して教室に入ってきた学生が、授業の後で、「遅刻しました」と、名前を届けにはきても、「すみません、遅刻しました」という枕詞がつかないのです。

「お話し中、すませんが」とか、「夜分(やぶん)、失礼します」という挨拶のできる学生も少なくなりました。

いずれにしても、言葉が貧しくなっています。

そして、それは取りも直さず、心が貧しくなっている証拠なのです。

せめて、「おかげさまで」という言葉と心を、生活の中に復活させましょう。

理屈っぽい人は、「何のおかげですか」と言うかも知れません。

何のおかげでも良いのです。

この表現は、私たちが実は、一人では生きられないこと、たくさんの〈おかげ〉を受けて生きていることを忘れない心の表れなのです。

見えないものへの感謝なのです。

ところで、本当にありがたいこと、何でもない時に「おかげさまで」と言うのは比較的に易しいのですが、不幸や災難に遭った時はどうしましょう。

そんな時にも、「おかげさまで」と言える自分でありたいと思っています。

ごまかすのではなく、不幸、災難、苦しみをしっかりと受け止めながら、「いつか、きっとこの苦しみの〈おかげさまで〉と言える自分になりたい、ならせてください」と祈る気持ちをもっていたいのです。

『忘れかけていた大切なこと』PHP文庫

相田みつをさんの「つまづいたおかげで」という詩がある(同書より)。

「つまづいたり  ころんだりしたおかげで

物事を深く考えるようになりました

あやまちや失敗をくり返したおかげで

少しずつだが

人のやることを 暖かい眼で

見られるようになりました

何回も追いつめられたおかげで

人間としての  自分の弱さと

だらしなさを

いやというほど知りました

身近な人の死に逢うたびに

人のいのちのはかなさと

いま  ここに

生きていることの尊さを

骨身にしみて味わいました」

我々が何気げなく普通にくらしていられるのは、多くの人の、名も知れない誰かの献身的な努力があるから。

「おかげさま」という心を忘れたとき、人は傲慢(ごうまん)になり、感謝の心をなくしてしまう。

誰の助けも借りずに、たった一人で、この世の中を生きていける人は誰もいない。

つまずいたり、ころんだりすることも、「おかげさま」の気持ちを忘れないための神さまからのプレゼント。

どんなときも、感謝とおかげさまの心を忘れない人でありたい。


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阿部 健一(あべ けんいち)

阿部 健一(あべ けんいち)

当院は「笑顔・ユニーク・感謝」の理念を基にスタッフ全員が同じ気持ちで皆様をお迎えしています。 それは患者様の痛み・辛さが楽になった時の笑顔、思わず笑ってしまうくらい驚きの変化、治療に来て頂く事の感謝の気持ちでお手伝いする事が楽になって頂ける一番の近道だと思っているからです。

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